木綿の水通し
桜が咲いて来ると、木綿の着物が一気に動き出します。
普段着物好きな皆さんほどこの時期になると木綿の着物が着たくなるのでしょうね!(私も含め)
ということで、当店でお買い上げ頂いた木綿の反物を水通ししています。
え?お店で水通ししてるの?って声が聞けそうなんですが(笑
はい、普段着の木綿だけですが私が全部水通しをやってます。
なぜかはかなり以前に以下のブログに書きましたが、
http://d.hatena.ne.jp/kimonoya3daime/20110325
ほとんどの木綿は新品の状態から縮めて仕立てないと駄目なんです。
例えば、一部の産地の木綿の反物は、
「13m」の長さの反物が
水通し後には
「12m」になります。
およそ10%も縮む物もあるんです。
皆さんにわかり易く言うと、そのまま仕立ててしまうと身丈が160cmの着物ですと144cmになってしまうんです。
もちろん、水通しをしてくれる業者さんに出せば良いのですが、私の経験上、業者さんは綺麗に仕上げてくれる反面、しっかり縮ませているかどうかといえば「ちょっと?」だったのです。
自分が自分の着物で色々経験し、今ではお客様の着物もすべて私がやってます。
私が水通しをすると少しの小シワは残っちゃいますが、そこは木綿本来の風合い、自然なシワの出方があります。
始めのうちは多少シワが気になるかもしれませんが、木綿を良く買う方はわかっていらっしゃいます。
着れば着る程、また洗う程なじんで来る。それが木綿なんです。(いうてもそんなに洗いませんが)
さぁ皆さんも木綿の着物を試してみませんか?
遠州木綿(オーダー仕立て込みで¥13,500から)
阿波しじら(オーダー仕立て込みで¥18,000から)
当店のホームページでご覧頂けます。もちろんネットからお買い上げの商品も私が水通しをさせて頂いています。
最後に木綿の着物の洗い方をご覧下さい。
(産地や染織方法によって洗い方は異なります。洗う場合は自己責任でお願いします。)