浴衣と着物の違いって?
今週は【浴衣からの脱出!着物と浴衣の違いって?】を放送しました。
最近よく聞かれる「着物と浴衣ってどこが違うの?」着物屋も返答が困る場合があるんです。皆さんと一緒に考えてみました。これを聞けば納得!?
毎週土曜日21:00から以下のURLからUSTREAMで生放送中です!
http://www.ustream.tv/channel/3798318
愛知県西尾市のあづまや きものひろば
http://kimono-hiroba.jp/
実店舗でしか出来ない事
先日は、古い着物を解いて帯を自分で作りたいと仰ったお客様がご来店。
結論的には、当店の女将がお教えしながら、ミシンを使って半日たらずで帯を完成してお帰りになられました。
ご自身のやる気さえあれば、初めてでも出来ちゃうものですw
最近は、自分で着物をお仕立て(和裁)プチ教室やもちろん着付けのアドバイスなど、超本格的にやるのではなく自分が楽しめる範囲で習いたいと仰る皆さんが多くいらっしゃいます。
もちろん、プロを目指すならその道の専門の教室へ通い資格など取った方が良いと思いますが、自分が気楽に楽しめる程度、またはちょっと挑戦してみたいと思った方々にとってはハードルが高い部分もあるようです。
まずはなんでもご相談下さい。実店舗の暇な時間であれば女将が着付けからちょっとしたお仕立て物なら素人ながらご教授致します!
タンスの着物どういかす?(男性編)
先日の土曜日は【タンスの着物どう生かす?リアル相談会 男物編】を放送しました。
番組のディレクターが実家のタンスから着物を持って来て相談に乗るという企画。
今回はその中でも男物についてお話ししました。お直し方法やリフォーム相談など、タンスの中に眠っている着物をどう生かすか?皆さんもお母様やご祖母様のタンスを覗いてみてはいかがでしょう?(あっ、もちろんご本人に了解を取って下さいね)
来週6月22日(土)21:00からは、タンスの着物どう生かすか?女性編を以下のURLでお送りする予定です。
http://www.ustream.tv/channel/3798318
呉服業界若手経営者の会
先週のあづまや きものひろば てれびじょん(ustream放送)は、第5回呉服業界若手経営者の会の様子を放送しました。
賛否両論あるかと思いますが、現状を皆さんで共有し明るく楽しい着物の未来を夢見て行きたいと思います。
アーカイブをご覧下さい。
毎週土曜日21:00から以下のURLで生放送中。(誰でもご視聴出来ます)
http://www.ustream.tv/channel/3798318
全3話中−1話目
全3話中−2話目
全3話中−3話目(最終)
7月のミュージカルに着ていく着物のご相談
こんなご相談メールを最近頂きます。
多いのはどんな時にどんな物を着ていくのがベストなのか?が知りたいというご相談です。
今回は7月のミュージカル(といっても色々レベルも様々だと思いますが)に着ていく着物の件を例にしてみたいと思います。
以下は実際に私がお送りしたメールの内容です。
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あづまや きものひろば 柴川でございます
この度はお問い合わせくださり誠にありがとうございます。
早速ご質問の
>7月にミュージカルを見に行くのですが,素材など,どんな着物が良いのでしょうか
の件ですが
○○様が男性の方とお察しして当店の考え方としてお答え致します。
ミュージカルでも色々あると思いますので一言では言えませんが
私的には、お洋服に例えられて考えられるのがとてもヒントになると思います。
結婚式などの正装の場とは違い、今では観劇などの場ではお洋服の様子も以前よりかなり変わって来ていると感じています。
ご自身がミュージカルに洋服で行くとしたら?
1、ジーパンTシャツの様な軽装=浴衣や阿波しじらに襦袢を付けて着ていく(柄や縞模様がある)
2、スラックスに衿付きシャツのみ=小千谷縮みのような麻素材や綿麻の着流しなど(無地に近いもの)
3、スーツなど=小千谷縮に夏羽織(袖無し羽織でも可)もしくは夏物のお召アンサンブル(絹の物)?
おそらく、今のミュージカルに着られるお洋服のTPOは上記の3通り全てが会場で見られると思います。
これは和服洋服問わず個人のモラルの問題であり、また誰がどうのこうの言う事ではなく、ご自身がどの程度そのイベントについて装いを考えているかに尽きると思います。またその感性を多く持った人である程度の人数が揃えば今の時代のTPOを築かれるのかもしれません。
私はほぼ毎日着物生活を10年ほど過ごしているのですが、その間に色々考え方も変わってきました。自分がまだ20代の頃だったら恐らく、誰にも相談せず浴衣に襦袢で行ったと思うし、今(アラフォーですが)だったら、その場の雰囲気をどなたかに相談しながら2番の小千谷の着流しで行くと思います。そして40代後半からはおそらく3番のような着こなしになっているのかも知れません。また恥ずかしながら私は夏物の準礼装の着物は持っていませんので、その時が来たら作ると思います。
日本文化の一面として、衣・食・住の考え方の内、衣が一番始めに言われているのは日本人は今まで「着ている物によって身分の差を示して来た」と思います。お姫様は誰が見てもお姫様ですし、町人の娘は誰が見ても町人の娘ですよね。
では、今の時代に照らし合わせると、普段生活では身分の差を着ている物で差をつける事はあまりなくなりました。
しかし、芸能に携わる人や文化人の皆様はやはり洋服姿も着物姿も一流です。
たまにこういう事をご自身のご友人などと一緒に考えてみると面白いと思います。何が大事で何が必要なのかと。
私は、着物屋なので当たり前かもしれませんが、自分の着物は色々持っています。正装から微妙な物、もちろん一番多いのは木綿などの普段着です。今はたまにしか着ない物が欲しくてしょうがないです(笑
お答えになっていないと思いますがご参考になれば幸いです。
難しい事を言いましたが、実際私はかなりいいかげんな人間です、ただ最近になって洋服や着物のTPOには、地域性の違いや習い事の中でのルールもそれぞれに書いてある事は正解ばかりで答えが無いという事がわかると面白くなってきているだけです(笑 着物業界は確かに遅れていると思います。私はそれを知った上で敢えて破って行きたいと思っています。だってそっちのが面白そうなんですもの。着物は着る物である限りファッションであって欲しいです(笑
長文駄文お許し下さい。
三河木綿わたっ子友の会で種まき体験
先日の土曜日に以前こちらのブログでお知らせした「三河木綿わたっ子友の会」での種まき体験がありました。
当日はあいにくの雨天となり、棉の種まき体験は中止となってしまいました。
しかし、せっかくだからと言う事で織元の小田さんが「せっかくあづまやさんでも扱っている木綿がどう出来ているか知ってもらうために工場見学などいかがですか?」と仰って下さり、お言葉に甘えて行ってきました。
まずは、工房の前で記念撮影。工場と言ってもほとんどの現場は個人規模のところが多く、「え?こんな所で織ってるの?」と思われた方もいらっしゃると思います。
今回お伺いした小田さんもご夫婦で自宅の裏の工場で織っていらっしゃる家族経営の織元さんです。
お家に入らせて頂き、木綿の歴史や今までの苦労やこれからの事など詳しく説明して下さいました。
私はもう何回も伺っていてお話も当然聞いていたのですが、今日のように腰を据えてお話を聞ける時は少なかったので、本当に良かったと思います。
参加された方も、実際に織って下さっている方から直接現場で話が聞ける事はまずないので皆さん真剣に話を聞いて下さり、小田さんも喜んでいたと思います。
皆さん帰りの車では種まきもしたかったけど、話が聞けてすごく良かったですと盛り上がりました。
お話が終わると今度は工場へ案内して下さいました。
工場へ入ると、繊維業界の工場独特の匂いがあるんですが、皆さん「わぁ〜!」と興奮していました。
実際はそんなに奇麗な所ではないのですがね(微笑
約12台の織機が置いてあり、織機の説明や小田さんのこだわりなどが聞け、おそらく業界用語などは半分くらい意味が分からなかったでしょうが、とにかく織機の音の大きさや糸へのこだわり、織り方の工夫や仕組みなどはご理解頂けたと思います。
戦後すぐに作られた織機も現役で動いていて、最新式の織機に比べて当然スピードは落ちるもののこの織機でしか出ない風合いや織り味も出るんですよ〜。「まぁでも私がくたばるのが先か機械が壊れるのが先かかなぁ〜w」と笑顔で話される姿が印象的でした。
着物になる木綿はどちらかというとこういった織機で織った方が味があると私も思っています。
問題はどこでも同じですが、今の単価では普通の織物を織っていては全くお金にならないのでこのままでは消えるのみと思っている織元さんも多いとか。。。
冗談だと思いますが、「良かったらあづまやさん、持って行って織ると良いよ」って言ってくれました(町中では音問題で無理かもw
鈴木式織機です。ズズキ自動車の大元なんです。トヨタも同じく織機を作っていたんです。
帰り際にせっかく来たのだからと、近くの棉畑を見学に。
無農薬で取り組んでいる事、棉の植え方や収穫までの苦労など細かく説明して下さいました。
物を育てるという事は、楽しみでもありますがその裏側にある苦労は半端ないです。。
今度は夏過ぎに花を咲かせた所を見に行きたいと思います。(草取りも手伝ったり
次は同じ蒲郡にある、竹島クラフトセンターへお邪魔してきました。
こちらの代表の鈴木さんは、みかん染め着物のテキスタイルデザインを担当して下さった方でいつもお世話になっています。
クラフトセンターでは「手織り体験」が出来るようになっていて、簡単なランチョンマットから本格的な手織り機まで揃っていてその人のレベルに合わせて出来るような施設です。
誰でも無料で入れて、コースターなら1時間弱で作れ¥800で体験出来できます。また蒲郡に来たら是非ともお寄り下さい。
鈴木さんは織物の事はもちろん歴史も詳しい方で何でも親切に教えて下さいますよ。
時間の関係で手織り体験は諦めましたが、鈴木さんの特別な計らいで特別に棉繰り機で実際に棉から種を取る体験と、その棉をほぐして、糸にする行程まで体験させて下さいました。
私も頑張って糸を作りましたが、なかなか難しく1本の均等な太さの糸を作る事は出来ませんでした(当たり前ですがw
当日はあいにくの雨でしたが、逆に貴重な体験をする事が出来ました。これもいつもお世話になっている顔の知った蒲郡の皆さんだからこそこんなにも良くして下さったのだと思います。
これからも三河木綿わたっ子の会の進捗状況や現場の声、地元ならではの取り組みを皆さんにお伝えして行きたいと思っています。