いつかは大島
17日の土曜日の放送は大島紬メーカー「枡屋儀兵衛」の上田哲也さんをゲストにお迎えしました。
私と同世代と言う事もあって、白熱した議論?になりました。
番外編を含めると過去最長の放送になりました。
私の最近の口癖。
昔のT自動車さんのCMにあった
「いつかはクラウン」
それは車好きな人にとって誰しも憧れの存在だった車。
憧れでも頑張れば手が届く位置にあるもの。しかも実用性も兼ね備えている。
今の時代にそんな言葉が合う物って、はたしてどれだけある?
ただ単に高価な物であれば、誰しもが買えないという部分で言えば一部のステータスを誇れます。
しかしそこに憧れは存在しなければすぐに消えて行く物になります。
大島紬の魅力はまだ私が語るには恥ずかしい程の知識しかありません。
しかし、これが以前 「いつかは大島紬」 って言われていた時代があった理由がわかりました。
着物に限らず伝統工芸製品が今まで残って来た理由の一つに「憧れ」があったのは間違いない。
偉そうに言うのであれば
日本が世界に誇れる織物技術の一つ。
しかも実際に着用しても全く問題無し、というか着ないとわからない良さも有り。
私も大島は2着持っていますが、お出かけ着としては一番袖を通す着物です。
上田さんが私に言った言葉で強烈な印象に残っている言葉があります。
「自社に借金してるんですよね〜自分の着物代金」
彼は着物メーカーで生まれて着物好きな一人。
私は着物屋で生まれて着物が好きな(好きになってしまった)一人。
大島をいきなり着る前に他の着物をどんどん着て欲しい。
いつかは大島にたどり着く人が必ずいると思う。
最近、あまり扱っていなかった自分の店に「大島紬をたくさん見られる店」に「いつかは」なりたいと思った。
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