目から鱗
先ほどまでお見えになったお客様(現役の和裁士さん)からお仕立てについて教えて頂きました。
突然お見えになったこの方は、もう50年前にたまたま当店の隣(現在の場所では無いですが)に、和裁の修行にいらした方とのこと。
私の親父に会いに見え、昔話のついでにお仕立ての事を話されていたので、私も途中からお話に入れてもらいました。
結論から言うと。
「和裁士の鏡」のような人
その方は御年72歳と仰ってましたが、仕事に対しての情熱と研究心は36歳の私をも超えていると思いました。
実践の中で経験されてきた、和裁という仕事の意味。
「綺麗に縫う」
↓
「正確に早く縫う」
↓
「1級和裁士になる」
こんな感じのお話でしたが、たどり着いた答えは
「お客様に着やすい着物を縫う」
この言葉を発せられてからの1時間は、着物の仕立ての仕組みから、寸法の割り出し方の意味、そしてその計算式まで。
私の質問の全てに、丁寧にしかも正確に理路整然と。
すべてに意味があって工夫を凝らして来ていること。
本を読んでも絶対に聞けない、夢のような授業を今日は聞けました。
当店が掲げる「こだわりの仕立て」、恥ずかしすぎました。
またお聞きしに言ってもいいですか?と聞くと、
いつでもどうぞって仰って下さいました。
教えて頂いた情報を元に、
明日からホームページのお仕立ての部分を変えなくっちゃ。。。