ファッションの一部に着物を

ここ数年、当店にお越し下さる着物好きなお客様(実際に良く着ていらっしゃる方)を見ていると感じられるのが、

着物をご自分のファッションの一部として捉えていらっしゃる方が多い

と感じます。

その理由として皆さんそれぞれのスタイルをお持ちになっています。

同じ普段着物というテリトリーとして

・木綿やウール派(50%)

・アンティーク派(30%)

・正絹の紬派(10%)

・ポリエステル系小紋(10%)

パーセンテージは実際に調べているわけではないですが、こんな感じに思います。

さらに、帯や小物などのコーデを見ていると、もう本当に千差万別です。

王道系から完全自作系まで。

もうここまで来ると洋服と同じかそれ以上に楽しまれているオーラが感じられます。


そんなお客様とおしゃべりしていると

「着物は難しい」「敷居が高い」

なんていう感覚は全く感じません。


そこで私共から最近、普段着着物のTPOとしてご提案しているのは

「洋服と同じように捉えてもらって結構です」

とご提案しています。

もちろん、それだけではわかりませんよね(笑

洋服でお出かけすると考えて頂き、

何も迷わず、好き勝手に自分の好きなお洋服を着て行くところには、着物も自由に着て頂いてOK。(ちょっと誤解もあるかもですが)

自分の洋服ダンスからコーディネートを迷うような場所に行く時には、やっぱり着物も迷って欲しい。そんな時には着物屋さんにアドバイスを聞いたり、ネットを調べたりしてTPOに合いそうなコーデをして欲しいです。


そんな単純なお話をさせていただきます。


だって着物だろうが洋服だろうが、普段着は自分のスタイルがファッションに反映されて当たり前ですよね。

逆にそうならなければ、誰もが同じ格好。誰もが他の人の目を気にしながら着ている事になってしまいます。

業界側からすると、新しい物づくりが出来なくなります。

着物業界はちょっとそのあたりの対応がここ20年ほど出来ていなかったように感じます。


なんでもかんでも自由というのはもちろん私も反対ですが、あまりにもフォーマルウェアになりさがってしまった着物を「着る物」に変えるには、チョイスするのはお客様ということを普段着物のエリアでは大切にしていかなければいけないと思うこのごろです。

そうなると、もちろん提案する側が普段に着物を着ていないといけないのは当たり前になりそうです。だって経験がなければただの押し売りとなる可能性が大です。


なんか自分に言い聞かせるようにちょっと真面目に書いてみました。