縁深い蒲郡へ

火曜日は定休日でしたが、丸一日、蒲郡へ行ってまいりました。

まず伺ったのが「茉莉簪」(まりかんざし)の河村さんの所。

茉莉簪さんが、地元ケーブルTVの番組取材をお受けされ、なぜか私も呼んでいただき競演して参りました。

河村さんご自身、お着物好きと言うことで当店をインターネットでお知りになり、ご来店頂いたのがきっかけで
2年ほど前から当店のつまみ簪をオリジナルで作って頂いたり、現在でも私のお店にたくさん飾ってあります。

いつもお客様の目線で、細かい対応をして頂き、お客様も大変喜んでいらっしゃいます。

取材と言っても、私にとってはいつも河村さんの所で相談している通りのお喋りをしただけなんですw

なにより、私に「みかん染め」のきっかけを与えてくださったのが河村さんなのです!

ですから河村さんに呼ばれたらどこでも行かなきゃね!




さて、取材を終え河村さんと一緒にお食事を頂き、午後からは三河木綿の織元さんへ伺ってきました。

実店舗では結構取り揃えていますが、なかなかネットでご紹介出来ずにいたので、今回はそのご相談も含めて行って来ました。


今では2社ほどしか「着物地としての三河木綿」を織っている工場は無くなってしまっています。(手織りや趣味の領域などは含めず)

織機も画像をご覧頂けますでしょうか?

鈴木式織機と書かれています。

現在のスズキ自動車の源流の織機屋さんだったころの機械です。
話によると、戦前の物だそうです。
8台ほど置いてありましたが、今では作っていなく、壊れたらその中で部品取りとして取っておかないといけないほどだそうです。

西陣の最新ジャガード織機とは比べ物になりませんが、ドビー織機なので、平織りはもちろん、ある程度の変わり織りも出来る優れものです。

現在出回っている木綿着物はほとんどが平織りなので、これからの三河木綿の特徴出しには変わり織りも良いのではと思っています。

例えば、染ではなく、織りの千鳥格子やドット(水玉)織りの木綿着物も織れると言うことです。

ただ、言うは安し。 リスクも多いので簡単には行きません。まずは可能性を探っている段階でしょうか?



次に訪れたのは、蒲郡にせっかく来たので次期みかん染めの打ち合わせ。

染色試験場さんが只今、色々なテストを行って頂いている段階です。

主に糸の堅牢度と色合いについて話して来ました。

こちらもなかなか答えが出ない部分ですが、前回作の着物を着て頂いているユーザーさんからの意見を少しでも取り入れようと思っています。

またお話が進みましたら、ご報告しますね。


という感じで、今の私と蒲郡は切っても切り離せない土地柄になりました。

ほんのお隣町なんですが、今まで何も知らなかったんだなぁ〜と何度行っても発見があります。

地元で生産、地元で消費。みんなが便利。みんながハッピー。当たり前の発想が今崩れまくっています。

やっぱこれからは地元力を生かす方向へ!