オーダーメイドにこだわる理由

昨年書いたblogと内容はかぶりますが(汗

どうしても伝えたいので補足して書きましたw


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オーダーメイドお仕立ての気持ち良さ

既製品着物(プレタ)の落とし穴

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こんな経験ないでしょうか?


◆着物を着てみたけどやっぱり歩きにくい動きにくい・・

◆プロに着せて貰ったのに、着崩れてしまう・・

◆一人で着ようと努力したけど、上手く着れない・・


こんな思いをお持ちの方は意外と多いと思います。

その訳の一つが

自分のサイズに合わない着物を着ている!

実は意外と多い問題です。

良く考えてみてください。着物は昔から日本人の普段着だったのです。
ということは、、動きにくい訳が無いんです。

特にゆかたや木綿・洗える素材の着物などの「普段きもの」は、
自分に合うサイズの着物だったら上記の苦い経験をしなくて済んだハズです。


では、実際に皆さんが一番身近に着物を感じて頂ける「ゆかた」についてお話をしてみようと思います。



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当店がオーダーメイドをお勧めする理由
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一番身近で着て頂くキモノを

一番着易い着物

にしなければいけないと言うことからお話します。。

逆にそうしないとキモノが好きになって貰えないからです。

特に着物に興味が出てきた人達に是非聞いて頂きたいのですが

今、目に映るゆかたは

デパートや大手呉服屋さんで売っている


「プレタ」(既製品)のゆかただと思います。


このプレタのゆかたが出始めてから私は微妙に思っていたんですが

おそらく多くの呉服屋さんはこういうと思います。

「着物は寸法に融通が利くので良いんですよね」

とか

「多少大きくてもおはしょりでなんとかなりますから」

とか

「150cmから165cmの方まで大丈夫です!」


こんな感じでオススメしてくると思います。


っていうか洋服に例えてみて下さい。。メチャメチャだと思いませんか?


自分達が着ている洋服でも

S・M・L・LL・XS・XM・XL

と最低でも5種類はラインナップされてますよね?

確かに最近の既製品(出来あがってすぐに着れるゆかた)はMとLサイズは出てきていますが


なんで着物はたかだか2種類で済むのか?


答えは「済むわけが無い!」のです。

既製品のゆかたを暴露しますと実際は


「ほとんどの人に合わないサイズ」


で作られています。もちろん既製品にもサイズが明記されていますので

よくだまされて終いがちですが、紐を解いて見ると


身丈165cm裄68cm袖丈49cm


この3種類が書いてあると思います。

確かに身丈と裄は重要です。165cmより背の高い方は短くて着れないし、

手の長さが68cm以上の人も短すぎて「ちんちくりん」(三河弁かな?w)になってしまいます。

しかし、袖丈って背の高い人も低い人も着るためにはあんまり必要が無いと思いませんか?




最大に間違ってる箇所は




ヒップの適応サイズ=身幅(前/後




が書いていないことです。

ゆかたは巻きつけて着る性質上、広ければ良いという考えが

誰が考えたか知りませんが広まってるようです。。


実は!・・・・


既製品は身幅が広すぎるんです!




広すぎるってどの程度かと言うとこれも中途半端なんですが

ヒップ100cmくらいの方がピッタリくらいと思ってください。

では既製品がピッタリ合う人ってどんな人と言いますと




身長が165cm前後の方で、

手の長さが65〜68cmの方(厳密には違いますが)

ヒップが100cm前後の方

しか合わないと思います。

融通が利くとしてもプラスマイナス5cmまでだと思います。




着物は性質上、巻きつけて着る物なので

ヒップが95cm以下の方は

「巻き付きすぎて非常に歩きにくい」

ヒップが100cm以上の方は

「巻きつかずにはだけ易い」


落とし穴は「身幅」にあったのです!


で、冷静になって考えて 【(゜-゜;)ヾ(-_-;) オイオイ...お前だろ】

既製品のゆかたを買った大多数の方は

ゆかたを着て歩きにくい、

はだけやすい方の方が多いってことになります。




売り手の側は

「すぐに着用できるから便利」

「中国で仕立てするから安い」

っていうか率直に

「売るのが楽」

って思ってます(大暴露)


でも…裏話をいうと、反物価格とオーダー仕立てを合わせても

大抵の呉服屋さんが値引きをほとんどしないブランドゆかたについては

プレタ(既製品)のメーカー希望価格より


「オーダーメイドで仕立てたゆかたのが安い」


場合が出てきます。

もちろん仕立て代をぼったくっている呉服屋さんでは駄目ですが…

平均ゆかたの仕立て代は「¥6,000〜¥9,000」くらいだと思います。

ブランドゆかたの既製品価格は

反物価格に+¥6,000から¥7,000前後で設定されてます。


ということはオーダーメイドで作るのと大して値段は変わらないってことになります。


確かに反物からのオーダーメイド仕立てには

「作るのに時間が掛かる」

「出来上がりのイメージがわからない」と言う最大の欠点があります。


そこをクリアすべく

国内は当たり前、地元の仕立て屋さんにお願いすれば

頼んでから最高で1日あれば充分出来ますし

売ってる呉服屋さんでその反物の柄合わせと裁断ができるのであれば

お客様にイメージではなく反物の状態で

着用イメージを作れます。

確かに店の畳の上に上がるという事ではプレッシャーがあるかもしれませんが


「着易い」「着崩れない」「長持ちする」

ゆかたを選べば

「着物って結構言うほどキツクないよね!」

となっていただけると思います。


ですから当店ではここ10年来、

プレタのゆかたはお店にはほとんど置いていません。

そのかわりゆかたの反物の数では負けない事と

お客様にお安くスムーズにお届けできるよう努力して

地元の仕立て屋さんと協力してやっています。


もちろんメーカーさんには既製品のサイズ展開をもっとするようにして欲しい!と言ってはいますが、
サイズ展開をたくさんするとたくさん作らないといけないのでリスクが大きく、本当のことは言わないのです。


どうかこの話を

「どうせあなたもウンチクで結局売りたいんでしょ?」

とは思わない人が一人でもいてくれたら嬉しいなぁ。

だって私も毎日着物を着ている着物ファンの一人なんですもん!


着物は洋服と違って着る機会が少ないと思われがちですが、
ゆかたでも、中には長襦袢を着ればりっぱな夏の普段きものになるものもありますし、
普段着用の着物も実際はたくさんあるんです。
しかもお値段はオーダー仕立てをしても1万円〜って言う着物もあります。

ちょっと良い洋服を買うと思えば、上から下まで揃ってしまいます。

ただし、せっかくの入門着物があなたのサイズに合ってないと、着なくなるので、
結局、高い買い物に感じてしまうのです。

着物はオーダーメイド!そう思ってください。

逆に洋服をオーダーメイド(オートクチュール)すると10万円とか掛っちゃいますから何10年も着られる、着物の方が安いかも!?

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