・着物リフォーム




今日はお客様より依頼のあった
着物のリフォームについてちょっとお話を…


最近タンスに眠っている着物を活かす方法を良く聞かれます。
たまたま今回は良くお受けする事例だったので、、


おばあちゃんの着物ですけど、身丈(身長)が10cm以上合わなくて…
こんな場合はよほどのことがない限り身丈は出せません。


今回は、「コート」か「羽織」にならないかな?
というご相談でしたが
コートや羽織ということは一番上に着るものですよね?
ということで実際に問題になったのは身丈よりも


「反物の幅」です。


なんで?と思われる方には是非ご参考にw
特に明治から昭和初期までの反物は、反物幅の規格が短いのです。
cmで言うと35cm程です。


コートの袖幅は着物の袖幅よりも長く作るため、
身長が165cm以上の方ですと着物寸法が9寸5分(36cm)程度が平均になるかと。
その時点で、袖幅が反物幅よりも大きくなるため
袖幅が物理的に出来ないということになります。


ですので背のお高い方ですとその時代に出来た着物はまず絶対的に着用出来ない!とも言えます。
はっきり言いすぎかもしれませんが、
じゃあ他に良い方法は〜……と探していたところ、
たまたまお店に掛かっていた既製品の袖無しの上着(ポンチョ)に目がとまり


「これなら出来ますよ〜!」


ということに。


しかも裏地は綺麗だったのでそのまま使えるので経済的。
結局、洗い張りとお仕立て直しのみで、着物が活き返ることに♪


皆さまもタンスに眠っている着物や頂いた物、オークションや古着屋さんで見つけた物などございましたら、いつでもお気軽にご相談くださいませ。
衝動買いで買ってしまって諦めかけていた物もどうにかなると思いますよ!?