京友禅作家【打越徹王さんの世界】

今日はブログやネット店舗ではあまり出てこない、
当店の奥の院に置いてある自慢?の逸品を紹介します。

と言っても別に隠しているわけではなく(笑)
式服類は日焼けに弱い為箪笥に保管してあるんです。


なぜ今回ご紹介するというと


ネットからお客様になって頂いたお客様から、
ネットやブログからだと普段着物専門のお店みたいに見えるけど、あづまやさんって訪問着なんかは置いてないんですか?というお話がちょくちょく出るようになったからです。

どちらかと言うと当店は呉服専門店の部類に入るので、もちろん!取り扱っています。
いつ着て頂いても訪問着などは20枚ほどはあるのでお見せすることも可能です。

ただし、昨今の着物離れの一つに、「着物屋さんに行くと絶対高価な着物を勧められるからイヤ!」っていう声を何度も何度もお聞きするので、初めてのお客様はもとより最近では「見せて」と言われないとまずお見せすることはありません(商売っ気が薄いかなぁw

と前置きが長くなりましたが、その式服類の中でとりわけ当店がお勧めしているのが


京友禅作家、打越徹王さんの商品です。


打越さんとはもう10年以上のお付き合いとなり、オリジナルの着物など何度も作ったりしてきました。

作風を一言で言うと


上品でいて着ると個性が引き立ち目立つ。

技術的な部分で言うと

・無線友禅(糸目を置かない手描き)
・ロウケツ染め

を駆使し、生地から選び抜いた、本当に手間のかかった商品です。


打越さんとは本当に長いお付き合いをさせて頂き、私自身、工房にも何度も足を運ばせて頂いています。
なにより打越さんの人柄が本当にやさしくって、お客様のニーズを的確に商品へと落とし込む姿勢が、こんな言い方は失礼かもしれませんが、そこらの「なんちゃら作家さん」とは一線を画す所だと思います。
当店のお客様も打越ファンが多いです。(笑


で、今回本当に久しぶりに打越さんみずから当店まで新作が出来たのでご挨拶がてら伺いますと言う事で持ってこられたのがこれらの商品です。




上記の商品は「無線友禅 附下げ着物」です。
紋綸子織りの丹後縮緬地に無線友禅で描かれた様々な花たち。
写真では伝え難い繊細な筆のタッチや暈しの技術があります。




その他、訪問着も色々あります。


作家物というと、目が飛び出るほどの値段をご想像でしょうが、
10万円台からございます。
もちろん安いものではありませんが、晴れの日を祝う式服としてはこれ以上無い、持つ人を幸せにする着物達です。


ご興味がおありの方は

是非、お店に来て勇気を出してブログに載っていた訪問着見せて!と仰ってください。

本当に見るだけでOKですので!