次のみかん染めに向かって
30日に蒲郡へみかん染めの会合へ出かけてきました。
話し合われたのは「次年度のみかん染めについて」です。
前回、好評だった点、不評だった点を販売側の立場からお客様の意見を私なりに発表させてもらいました。
ズバリ、次回に向けての課題は「堅牢度」です。
100%みかん染めにこだわった故に、普段着としては堅牢度が低かった点。
開発側の人間には「ここまでこだわった100%草木染めではしかたがない」というのが正直な意見。
「この値段で出しているのはおかしいほどにお値打ち」
「お値打ち(安)過ぎて、逆に価値が下がって堅牢度の事に文句が出る」
「草木染め100%の事をもっと知ってもらえないか」
こんな真剣な話題の中で、
「100%草木染めでは無い商品でも普通に草木染めと銘打って売られているという事実」
われわれも妥協をするのか。しないのか。
ユーザー側からは「日常の洗濯に耐えられなければ普段着ではない」
実際に私も毎日着物を着ているので、そこは大事な部分というのはよくわかります。
しかし裏返しに、好評だったのは
「みかんを連想させる素敵な色合い」
実はこの色は100%草木(みかん)染めでなければ出なかった色。
堅牢度も必要。微妙な色合いも必要。
回る回る、矛盾の連鎖。
2時間の会合の予定が30分以上も延長して議論は続きました。
出た答えは。。。。。
100%草木染めの方向で堅牢度を上げる最善の方法を手間をかけてでも試験し模索する事が一つ。
もう一点は化学染めの糸も同時に考えて行こうとの事。
ぶれないコンセプトは、絶対に100%の糸を先染めで用意する事。三河木綿として勝負すること。
堅牢度を持たせるのは化学染めが絶対的に有利。
微妙な色合いを出すのは草木染めが必須。
さぁどうなるか、22年度のみかん染め!今から始動です!