今日ご紹介の品物は

男物の「帯」(角帯)です。



昨年、新潟視察に行った際、惚れこんで買ってきた帯なんですが、
素材が「紙」で出来ているんです。
諸紙布(もろしふ)と言って、和紙を非常に細かく切り、撚りをかけて織った布の事を言います。
それだけでも大変手間のかかる作業なのですが、さらにこの商品は「本柿渋染め」でその和紙を先染め(織る前の糸の状態から染めること)されています。

皆さんも柿渋という言葉は聞いたことがあるかと思いますが、柿渋染めは天日に干すこと、酸素に当てることでその染が定着していきます。
この商品は帯ということもあり、丈夫に作り上げないといけないことから、1年以上自然重合させた染色糸のみを使用しております。

実際、織り元(高三織物)の方からその話をお聞きした時には、「ひぇ〜・・」と声が出る感じでした。
越後という土地柄や気候風土の歴史の中で生み出したこの織物、一本あれば一生物といえる男物の帯にふさわしい商品だと思って大事にして頂けることと思います。


最近、男性のお客様も増えてきていますので、こうやって、たまには男物も紹介しますね(爆