再来年度用の成人式のカタログを
昨年からオリジナルで作成しています。


なぜかというと、ここ数年お客様から

「振袖のパンフレットって、どこのお店の柄もほとんど同じに見えるだけど」

こんなお話しを良く聞くようになったからなんです。



それってどういうこと?って思いませんか?


ご存じの方もお見えでしょうが、

ここ数年で、一気に振袖を扱う大手メーカー(商社)さんが少なくなって
パンフレットの掲載柄も同タイプで色違い柄違いの商品を
ブランド別に分けているだけだったりする訳です。


出所のメーカーが少なくなれば必然と同じような商品になってしまうのはしょうがないところですが、
まだまだ日本古来の伝統的な商品を作っているメーカーさんも見えるのは事実。


そういう伝統的な振袖が圧倒的にパンフレットに少ないのは確かに予算的にみれば
フルセット198,000円〜380,000円みたいなパンフレットには載りませんし
数的にも生産量が少ないので、日本全国に出回るパンフレットには掲載出来ないという訳があります。


ただ、そういう素敵な商品もパンフレットの一部にでも載せて欲しいですし、
ここ数年、メディアでは「レトロ系の着物ブーム」みたいに流していてくれているのですから
お客様も「篤姫様」みたいな着物とか「おせんちゃん」みたいな着物にあこがれて
お探しになってる方も見えると思います。


偉そうに書きましたが、こういう事って
私のお店みたいに「小さな町の呉服屋」しか出来ない事かも?と思い、
自分でセレクトした伝統的な商品をパンフレットにしてみようと
思いました。


でも。。。


モデルを使って撮影して、それを印刷、製本する。
これにはとても経費と手間がかかる事ですので
今までの個人のお店で出来ることでは無かったのと
そんな商品は問屋さんでもなかなかお目に掛かれなくなってきたのも確かです。


私の店がラッキーにも出来る事になったのは
モデルさんはお客様にお願いして快く引き受けて下さったのと
写真撮影の場所も隣町の商店街さんの「春光社」さんがお貸し下さったので
とても格安で出来るという事が一つ。


印刷は無理でも、私の嫁さんが印刷系の仕事に就いていた関係で
全て自分の家でパソコンでデータが作成できること。
完全データでの印刷はとても安く、
全ての経費をみても、メーカーさんが用意してくれるパンフレットと同じくらいの予算で出来るという事が2つ目。


問屋さんにも「直接、産地のメーカーさんが集まる発表会をご紹介頂き、自分の目で確かな商品を見て、説明が出来るように」して下さった事。


これですべてがクリアされました。


恐ろしく個性的なパンフレットになるかもしれませんが、
間違いなく日本製でしかも伝統的な技術が使われている商品に違いありません。
親子2代が胸を張ってお召しになれるお着物ばかりです。


さぁ。。あとの問題は自分達がどんな雰囲気のパンフレットにするかです。。
ついに今年もこの季節が来たか。。