・結城紬の見分け方
最近、なぜか当店のお客様が
「伝統工芸品」を見たいと仰られる方が増えています。
・本場大島紬
・本場黄八丈
・本場結城紬
・本場久留米絣
おかげさまで、私も久々に見る商品もありました。
その中でも今日の話題は
「結城紬」
にスポットを当てたいと思います。
なぜなら今回、おおげさですが発見したことがあったからです。
結城紬と言えば、茨城県の伝統工芸品で、「真綿紬」の最高峰の織物です。
うんちくは、wikiなどに任せる事として、
結城紬には代表的な物として「本場結城紬」と「石下(いしげ)結城紬」って業界で言われている商品があります。
大きな違いは「手織り」か「機械織り」(本当は他にも数種類違いがある)なのです。
その違いの見分けは反物の端に付いている「証紙」(証明証のような物)
で見分けれるので簡単なんですが、
恥ずかしい事ですが、仕立て上がった商品をはっきり見分けるのは正直、私も自信がありません。
元々、生産量が無い商品ですので手に取ることも少ないっていうのが一番にあるのですが、正直、「石下」(機械織り)と「本場」の見分け方があまり分かりませんでした。(恥。。
たまたま、いつもお世話になっているFコーヒーさんが、「実体顕微鏡」なるものを持っているのをふと思い出し、「ちょっと見てみようかな」から始まりました。
何はともあれ、画像でご覧あれ!
◆「結印」の「本場結城紬」
◆「紬印」の「石下結城紬」
※本場のアップ
※石下のアップ
おわかりでしょうか?(笑
「石下」の方は理路整然と折り目正しいのに対して、「本場」の方は間が空いていたり、糸の太さもまちまちですよね?
これが手織りと織機の違いだと思います。
でも、見ていてハッキリとわかったのですが、比べていたFコーヒーさんと笑ったのが、「じゃあ誰かが来ている結城を本場か石下かを見分ける度に「実体顕微鏡」を持ち出すってか?」
はっきり言って【無理!】って大笑いしましたw
さてさて、
この商品をお持ちになられるお客様とも話していたのですが、
重要なのは、偽物とか本物とかでは無く。
(もっともこの場合の石下と本場はどちらも結城紬と立派に呼べるんです!)
お持ちになる方が、作り手の思いをそっと心に置きながら大事に着て頂くこと。
これに尽きると思います。
それこそ、日本人。侍ジャパン!(あら違ったw
上記を見てお気づきになられた方もいるかもしれませんが、
着物業界にはちょっと特殊な表現で
「本場」と付く物が「本物」(正確な表現では無いです)
「本場」が付かないものが「偽物」(こちらも誤解の無いようまた日記に書きます)
って業界では言われていることも覚えておくと面白いですよ。
あやしいと思ったら店員さんに「本当に本場ですか?」って聞いてみるのも一興かも・・
結城紬の場合、「ゆうきですよ」って言うとかなり怪しい。
「ゆうきつむぎです!」っていうと石毛っぽい
「ほんばゆうきつむぎです!」っていうと確定!?
今日はしゃべり過ぎました・・・
これ以上はコメントを控えますね。。